現生する陸生の動物では最大種で、長い鼻とアフリカ大陸のような形状の大きな耳が特徴である。耳介は集音効果を高めたり、広い表面積にある毛細血管により放熱効果を高める他、威嚇の時に役に立つと考えられている。牙は門歯が発達したものでオス、メスとも持ち、オスの牙では350cmに達することもある。牙は争いの他、木の根を掘ったり木の皮を剥ぐ際にも用いる。群れはメスとその幼獣からなる3〜10頭で形成されるが、群れが代を重ねることで最年長のメスのもとに多くの家族が集まり数十頭の群れに発展することもある。オスは生後10年ほどで群れを離れると、単独で生活することが多い。象牙目的の密漁が各地で問題となっており生息数は減少している。