NATURE TECHNI COLOUR
大きなものでは20m体重60tにもなる大型のクジラで、長く大きな胸鰭と上下の顎にあるフジツボに覆われた瘤状の隆起が特徴。特に胸鰭は古代ギリシャ語で「巨大な翼」を意味する「Megaptera」が属名に含まれるほど象徴的。大陸や島の沿岸部を好み、全海域に生息すると考えられており、季節によって餌場と繁殖場の二つの海域を移動する。夏は極圏で捕食活動、冬は温かい海域まで移動し出産、繁殖、子育て、春になると極圏に移動という回遊生活を送っている。捕食の際に数頭が一組になって獲物の周囲を螺旋を描きながら泡を噴き出すことでオキアミや小魚の群れを集める行動は「バブルネットフィーディング」と言われる。繁殖期にオスが発する抑揚のある声はザトウクジラの歌「ソング」として知られている。
世界最大級の魚で過去に最大で約20mの個体が確認されている。一般的な大きさは10〜12mで体重は15〜20tほどになる。熱帯や亜熱帯の暖かい海を好み、昼間に活発に行動する。灰青色に白い斑紋が縦横に広がる体の模様が着物の甚平に似ていることからその名がついた。表層付近で確認されることが多いが水深700m付近でも確認されており、行動については明らかにされていない。卵胎生であるため稚魚は母親の体内で孵化したのちに出産される。一度の出産で生まれる稚魚の数は約300匹。約30年で成熟し60〜70年生きるといわれている。プランクトンを主食とする温厚なサメの仲間である。
イルカといえばハンドウイルカを指すといってもよいくらい身近なイルカ。外洋から沿岸に生息する。体色は背面が灰色か黒色で腹側は白っぽくなる。体型はずんぐりしており、クチバシは太くはっきりしている。口角が上がっているため角度によっては笑顔のように見えることや人懐っこく好奇心が旺盛な性格から海のアイドルとして水族館でも人気が高い。
古くから世界各地で食用とされている最も身近なウミガメ。アオウミガメの「アオ」は体脂肪が緑色であることから名付けられたと言われている。沿岸域に生息し、産卵と、孵化直後以外は海中で過ごす。産卵は決まった海岸の砂浜で行われ、一度の産卵で100個〜120個ほどの卵を深さ40cmから50cm程の穴の中に産む。産卵された卵は約2ヶ月程で孵化し、仔ガメたちは夜になると砂から脱出して海を目指す。
世界最大のベラ科の仲間であり、別名はナポレオンフィッシュ。成体の瘤上の額がナポレオンのかぶった軍帽に似ていることから名付けられた。標準和名の「メガネモチノウオ」は目を通る黒いラインが眼鏡をかけているように見えることに由来する。珊瑚礁のふちの周辺に住み、普段は単独行動であるが、繁殖期には集団を形成し、群れの中で最も大型の個体がオスに転換し繁殖活動を行う。昼に活動し、小魚や貝類などを捕食する。夜は岩陰で眠る。餌付けされたものは人懐っこく、スキューバダイビングでも人気があるが、餌付けされていない野生種はその限りではない。
鮮やかなオレンジ色の体色が特徴で、目の後ろ、体、尾ビレの付け根に黒い縁付きの白い帯が入る。雄性先熱の雌雄同体魚であるため、群れの中で一番大きなオスがメスに性転換する。シュノーケリングやダイビングで大人気の可愛らしい魚だ。
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