NATURE TECHNI COLOUR MONO
トリュフはセイヨウショウロ科セイヨウショウロ属の総称で、地中にできる球状のキノコ。香りのよい高級食材で、ブタなどに探させるが、その香りは実はネズミなどを誘うためのものという。断面のマーブル模様は、内部に無数にある胞子の袋が成長にしたがって入り組むため。世界中に分布していると推測され、ナラ、ブナ、カバノキ、マツなどと共生関係にあるという。
日本を代表する食用キノコ。東アジア、東南アジア、ニュージーランドに分布する。名前の通り、シイの倒木や切り株などから生えるが、ミズナラやクヌギなどからも発生する。天然物は数が少ない。日本では江戸時代から栽培され、当時は原木になたで傷をつけて湿度を保ち、発生を待っていたが、昭和になってから原木に種駒を打ち込む、より確実な方法が開発された。
赤と白で、よく目立つキノコ。生え始めは白い被膜(ひまく)につつまれているが、やがて被膜を破って赤い傘が現れる。傘の白いいぼや柄の根元のつぼは被膜の名残。北半球の温帯に分布し、特にシラカバ林に多い。強いうまみ成分を持つが、食べると精神錯乱や幻覚が起こる毒キノコ。北欧の海賊バイキングはそれを利用し、ベニテングタケを食べて戦いにのぞんだという。
シメジ類にはいろいろな種があり、本種であるブナシメジはスーパーなどにも並ぶ栽培品の定番。傘に大理石模様があるのが特徴。北半球温帯以北の広葉樹林に分布し、特にブナの枯れ木や倒木に、数本から数十本が集まって生えることが知られている。ただし、見かけることはまれ。天然ものはやや粉っぽいが、成長すると傘を大きく開き、食べごたえがある。
「三鈷」という仏具に似ているキノコ。しかし、腕の数は3本から6本までの間で幅がある。初めは白いボール状の被膜でつつまれていて、やがて被膜を破って腕を伸ばす。腕は頂部でつながり、内側についている臭い粘液でハエなどを誘う。北半球やオーストラリア、ニュージーランドに分布し、地面に落ち葉が堆積しているようなところに多く生える。食毒は不明。
成長すると黄色い網目状のベールを広げるキノコ。「キノコの女王」として知られているキヌガサタケと近縁で、こちらも臭いにおいの粘液に頭部がおおわれている。このにおいでハエなどを誘って胞子を含む粘液を食べさせ、胞子を分散させる。暖地の雑木林の地面から生え、日本の宮崎、広島、徳島、京都で発生が知られている。食毒は不明。
スーパーでよく見るキノコ。白くて細長いものは暗い部屋で栽培するためで、天然ものは傘を大きく開き、色も茶色っぽく、柄の下部にビロード状の短毛が生えている。広く世界に分布し、海外ではこの柄を「靴下をはいた」と表現する。しかし最近は、原木で育てた傘が茶色く色づいた栽培品も出回る。晩秋から冬に倒木などに束になって発生し、雪を持ち上げるように生えることもある。
輝くような純白のキノコ。細胞を破壊する毒を持ち、1本食べれば死亡することもあるため、「死の天使」とも呼ばれる。食後、数時間くらいで激しい嘔吐などが始まり、その後、数日から1週間で黄疸が現れ、内臓から出血して死に至る。つばより下の柄に粗いささくれがあるのが特徴。北半球にふつうに見られ、さまざまな林の地面に生える。
発売日:2011年11月上旬 原型制作:吉敷麻里亜 企画総指揮:佐藤純也
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