NATURE TECHNI COLOUR MONO PLUS
体長40〜170ミリの大型のカエルで、本州の近畿地方以北に生息する日本固有種。水域依存性が低く、森林や農耕地、民家の庭など幅広い環境で生息しており、東京都心部でも確認されている。
カエルは水辺に住むものと思われがちだが、ニホンアマガエルは樹上での生活に適応していて、植物の上や森林などに生息する。全ての指先に吸盤があるため、枝から枝へ飛び移ったりガラス面に張りつくことも可能だ。皮膚には弱い毒を持っているので、触ったあとはよく手洗しよう。
アズマヒキガエルの産卵は池沼、湿原、水田、側溝の枡などの止水で行われ、産卵期には付近の生息地から多くのカエルが集まって寒天質の紐状の卵塊を産出する。一個体の産卵数は1,500~8,000個で、卵塊の内部に黒い卵を見ることができる。卵は1〜2週間で孵化する。
アズマヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)は真っ黒で、大きな集団で生活する傾向が強い。成体の大きさに反して孵化直後の体長は1センチに満たず、最大でも3センチほどにしかならない。ほぼ最大サイズまで育つ頃、尾のつけ根部分から小さい後ろ足が生え始め、少しずつ伸びて成体と同じカエルの足の形状になる。
後ろ足が生えると、尾は細胞死(アポトーシス)によって徐々に消失し、幼生の体内では前足(手)となるものができはじめる。体外で成長する後ろ足とは異なり、前足は体内で形成されたものが皮膚を突き破って出てくる。こうして幼生は幼体(仔ガエル)へと変態を遂げるが、体長の半分を占める尾がなくなったアズマヒキガエルの幼体は非常に小さく、わずか5〜10ミリほどである。
おたまじゃくしは二つ入り。
原型制作:KOWkowmark 企画総指揮:佐藤純也
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