NATURE TECHNI COLOUR MONO PLUS
世界最大の等脚類で、ダンゴムシやフナムシの仲間。成長すると体長50cm近くにもなり、体重は1kgを上回る。メキシコ湾や大西洋周辺の深海底に生息し、沈んだ魚の死骸、衰弱した生物など何でも食べるイメージのため「海の掃除屋」と呼ばれているが、実は腐ったものは食べない。 漢字では「大王具足虫」と書き、日本の鎧・兜をあらわす「具足」に似た頑丈な背甲を持つためこの和名がついたとされる。
特徴的な目は複眼で、約3500個の個眼により形成されている。触覚が2対あり,胸部には7対の歩脚が付属する。第7胸節に飛び出た2対の生殖突起(陰茎)があるものはオス。ヒレのように見える腹肢をパタパタと動かしながら、背泳ぎのようなポーズで泳ぐ。
ダイオウグソクムシと混同されることが多いが、大きさは約15cmほどで、体色は茶褐色。 日本近海の深海底に生息しており、近年では珍しいアルビノ個体 が見つかっている。 外敵に襲われた時などには、球状に近い形に体を丸め身を守る。 雑食性で、魚の死骸や小動物、ヒトデなども食べる。一方 で珍味として料理や食材に使われることもあるが、食べられる部分は少ない。臭みがあり淡白だが、エビに近い味とも言われる。
複眼はダイオウグソクムシと比べ黒い。鋭利な歯を隠し持ち、手で持つと噛まれることもある。危険が迫ると口から臭い液体を出して逃げる。
腹部末端の腹肢を動かし、体を仰向けにしてくねらせながら素早く泳ぐことができる。体側を持ってつまみ上げると背中を丸めた姿勢になる。
原型制作:田辺高憲 企画総指揮:佐藤純也
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