ネイチャーテクニカラー400
体色は背面が灰色で、腹面が白色、体重は4〜15kg程でオーストラリア北部に生息するコアラよりも南部に生息するコアラの方が体が大きく、体毛の長さも長い。タンニンや油分を多く含むユーカリの葉を好んで食べ、樹上で生活する。休むときは木の上方にいて地上に降りることは稀。手足は鋭い爪と5本の指を持ち、木の枝などを掴める。新生児は体重約0.5g、体長2cm程で、体毛はなくピンク色。ユーカリを半消化状態にした「パップ」とよばれる緑色の離乳食を母親の肛門から直接食べ、体重が1kg程になるまで育児嚢内で約6〜7か月の間育てられる。
有袋類のなかで最も大きい種であるアカカンガルーは、オーストラリアやニューギニア島などの平原に2~10匹の群れで生息している。 一口に「カンガルー」と言っても、体長はワラビーなどの小さい種からアカカンガルーのように大きい種があり、毛の色もアカカンガルーの雄の赤褐色や雌の灰色、クロワラルーのように黒色など様々な種が存在する。 大きな後ろ肢は跳躍力に優れ、移動する際の速さは時速50km以上。 長く太い尾は移動や直立姿勢の際に使っている。 雄が繁殖期にみせる、尾を支柱にして肢で強烈な蹴りをくり出し相手を地面へ倒す「ボクシング」と呼ばれる行動は、闘って雌を奪い合うほか、獲物や休息場所を巡って行われることもあり、縄張りそのものを守るためではないと考えられている。カンガルーの新生児は36日間の妊娠期間を経ておよそ0.8gと超未熟児で生まれるが、生まれた直後に母親の体をよじ登り、自らお腹の袋に入る。 袋の中でおっぱいを見つけ、1~2ヶ月間は乳頭に吸い付いたまま成長して体重が5kgほどになると外に出てくる。
生態は異なるがコアラに近い種の動物であり体重15~30kgのずんぐりとした体付きで内股でノソノソと歩くが、短い距離であれば時速40kmほどで走ることもでき、夜行性で昼間は巣穴の中にいることが多い。 黒や灰褐色の粗い毛で被われ、雄よりも雌のほうが体が大きい。 短く丸みを帯びた耳とつぶらな瞳が特徴。 前脚で3~9mの長いトンネル状の大きな巣穴を掘り、お腹の袋は後ろ向きについている。ウォンバットは世にも珍しいサイコロ型の糞をする。腸の組織の伸びやすさが部分的に異なることで、植物性のエサの水分や養分が吸収される過程で角柱状に固まり、排泄するときに切れて立方体や直方体の糞となって出てくるとされるが、未だ謎は多い。
オーストラリアのタスマニア島やマリア島、ロビンズ島だけに分布している固有種の有袋類。大きな口には上顎の2本の鋭い牙を持ち、この牙は一生伸び続ける。顎の力が非常に強く、肉食哺乳類の中では最も噛む力が強い。毛色は黒っぽく、喉の辺りに月の輪状の白い斑があるのが特徴。有袋類の特徴である育児嚢はカンガルー等と異なり後ろ向きで、土を掘り返す習性により袋の中に土が入らないようになっている。 オーストラリア政府により指定されている絶滅危惧種である。90年代半ばに「DFTD」という伝染病が発見され、感染すると口元などにこぶが形成されることで餌を食べられず、やがて餓死するという恐ろしい癌で、その致死率はほぼ100%といわれる。
水かきのついた足にアヒルのようなくちばし、尻尾はビーバー、胴体と毛皮はカワウソ…と、違う動物を繋ぎ合わせたような自然界で最も奇妙な動物であるカモノハシは、生態的にも鳥類、哺乳類、爬虫類の特徴を合わせ持ち、オーストラリアにしか生息していない珍しい動物だ。 化石も見つかっている原始哺乳類で「生きた化石」とも呼ばれる。 哺乳類でありながら卵を産み育てる、という非常に特異な繁殖形態をとる。前足で水をかいて、後足と平たい尾で器用に舵を取りながら泳ぎ、水中で狩りをする。 カモノハシの雄はうしろ足のかかと部分に鋭い爪を持ち、ここから分泌する猛毒で敵にキックをすることがある。
原型制作:KOWkowmark 企画総指揮:佐藤純也
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