ネイチャーテクニカラー400
映画『ジョーズ』で有名になった巨大で凶暴なサメで、泳ぐスピードは最高時速25kmにも達し、1滴の血液でも感知して襲ってくると言われる海のハンターである。 真っ黒な目と、灰青色または灰褐色の背、真っ白腹部とが不規則なラインでくっきりと別れる2トーンの体色が特徴的。 歯は鋭利な正三角形で長さは7.5cmほど。 ギザギザとノコギリ形になっており、何回でも生え変わる予備の歯が300本以上控えている。
世界最大級の魚で、過去に最大で約20mの個体が確認されているが、一般的な大きさは10~12m程度で重さは15tを超える。熱帯や亜熱帯の暖かい海を好み、昼間に活発に行動する。 灰青色の地色に白っぽい斑紋が縦横に広がる体の模様が着物の甚平に似ていることからその名が付いた。
英語圏では左右に張り出した頭を金槌に見立てて「Hammerhead shark」と呼ばれており、日本では鐘や鉦(和楽器)を打ち鳴らす丁字形の撞木(しゅもく)のような頭の形をしていることからその名がついた。特徴的な“ハンマー”の先端には目と鼻孔があり、目は離れすぎているため真正面に広い死角ができるが、頭部を左右に振ることでこれを補っていると考えられる。また、アカシュモクザメの頭部のハンマーは湾曲しており、中央に窪みがあることが他のシュモクザメ類と見分けるポイントになる。背の部分は灰色またはオリーブ系の赤みを帯びた褐色で、腹の部分は白色で、胸びれの先端部分が黒くなっている。
外洋性のサメで、珊瑚礁のある所や水面近くから水深300m程度までの浅い海を主な生息場所としており、日本では日本海や青森県の太平洋側の海域に生息している。 胴体と同じくらいの非常に長い尾びれを持っている事が最大の特徴であるが、捕食の方法が特殊で、口で食いつくのではなく、餌である小魚などを追い込んでからこの長い尾ビレで叩き殺すという独特の方法で狩りを行う。また、一般的なサメよりやや長い胸びれを持ち、背はメタリックな光沢のある青色で腹は白っぽい色をしている。昼行性で基本的には昼間のみ活動しており、人に害を与えた報告はない。
レモンザメはかなり個体数が多く、サメ類の中で一般的なサメと言われている種類で、飼育が容易である事から水族館などでも多く展示されている。 体型は典型的なサメの姿で、ほとんど特徴が同じ「ニシレモンザメ」がいるが、生息している地域や胸ひれの形状などが異なる。 昼夜を問わずに活動していることが分かっており、動きは遅く、主に硬骨魚を食べる。 サメの多くは呼吸のため常に泳ぎ続ける必要があるが、レモンザメはその必要がない。
世界各地から出現の報告があるが、ほとんどが日本からのもので、特に駿河湾や相模湾など水深が1,000m以上の深海でよく見られる。1897年に相模湾で捕獲され標本となったものが2年後に「新科新属新種」として分類された。特徴であるブレード状の長い吻からテングザメとも呼ばれ、色素がなくやや灰色がかった薄ピンク色の体色と歯がむき出しになった恐ろしげな容貌から、欧米では「goblin shark(悪魔のサメ)」の呼称で知られるが、古代のサメの特徴をよく残しており「生きている化石」とも呼ばれる。ミツクリザメは獲物を捕らえる時に顎を突出させる能力を顕著に発達させ、他のサメ類とは比較にならないほど高速で遠くの前方まで顎を突出することができる。
原型制作:KOWkowmark企画総指揮:佐藤純也
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