STC 新世界『透明標本』スケルトンケース

海藻やサンゴなどに尾を巻きつけて、直立しているような体勢で留まっている。透明化することで、でこぼこした硬い甲板が環状に体を覆っているのが立体的に確認できる。

表皮や脂肪などを出来る限り取り除いているから透明化したため、軟骨部分がとても美しく染色されている。四肢の骨格の先端にある非常に繊細な部分まで確認できる。

内臓と表皮を取り除いてから透明化した。退化した翼がはっきりと確認できる。また、眼球の中には哺乳類にはない、「逆膜輪」とよばれるリング状の骨があることがわかる。

透明化することで、各脚の吸盤が顕著に現れてくる。腹部に捕食した生物の残骸がはっきりと確認できる。鮮やかに染色された三角形のひれが特徴的である。

ゴカイや小型甲殻類などを捕食する。透明化することで、細長い吻や大きなひれが顕著に現れてくる。「棘条」と呼ばれる硬骨の背びれが発達していることがよくわかる。

透明化することで、太い骨格が顕著に現れてくる。水中で生きるスッポンのようなカメと異なり、リクガメは重力がかかる陸上で生活するために、骨格が太く発達している。

透明化をすることで、獲物を捕らえる長い舌のつけ根にある軟骨と、指先の爪がはっきりと確認できる。また、枝などにまきつけるための尾が顕著に現れてくる。

当個体は、透明化をする際に表皮を切除しているが、内臓全般を残している。そのため、各器官の形がはっきりと確認できる。また、指先の細かい骨の様子もよくわかる。