SCIENCE TECHNI COLOUR
酸素とともに水を構成し、生物に不可欠な元素のひとつ。多くの外国語でも「水を生むもの」を意味する名である。
銀白色の軟らかい金属。比重は0.534と金属の中で最も軽く、油にも浮く。きわめて反応性が高く、新鮮な切断面は酸化被膜の虹色を瞬間的に示すが、すぐに灰色くくすんでしまう。密度が小さく陽イオンになりやすいことから、近年では軽く容量の大きい電池、特に放充電の繰り返し可能なリチウムイオン充電池用の需要が増している。
生物に不可欠な元素。単体でも多様な形状をとることができ、ダイヤモンドも鉛筆の芯の材料の黒鉛も炭素の同素体である。
単体は常温では無色の気体だが、ガラス管に封入して高電圧をかけると赤橙色に光る性質があり、ネオン管として広告などに使われている。
温泉や火山の火口などで自然に見られるため、その存在は古くから知られ、消毒や火薬、医薬品の原料として用いられてきた。
地殻中9番目に多く存在する元素だが、酸素と結合しやすく金属としては天然には存在しない。一方、酸化物はとても安定である。金属チタンは軽く強いという特性と合わせて、航空機や化学プラントから人工歯根や骨折等の治療で使うボルトなど生体インプラントまで様々な分野で活用されている。精錬と加工が難しいことからまだ使われ始めて歴史が浅い金属である。
銅は古くから貨幣として広く使用されてきたほか、熱・電気伝導性に優れる特性から電気配線や調理器具などにも用いられる。
しんちゅう、トタン板から青色発光ダイオードまで多様な製品に使われるほか、人の体内でも酵素形成や細胞分裂に関わる大きな役割を果たしている。
貴金属の一種で美しい金属光沢があり、古くから通貨として用いられてきた。日本でも飛鳥時代から銀の採掘が行われた。
貴金属の代表格で装飾や貨幣に用いられるほか、酸化に極端に強いことから電気接点の配線や端子の被覆に使われることも多い。
美しい色彩と複雑な形態の結晶が知られるが、この色は酸化皮膜の示す色であり、本来の色ではない。
α線という放射線を出す放射性物質。核分裂を容易に起こし、原子力発電の燃料や核兵器原料として使用される。
天然の放射性核種。1ℊのウラン235の核分裂で石油2000ℓ相当のエネルギーを放出し、核燃料やガラス着色料として使われる。
2004年、森田浩介氏が率いる日本の理化学研究所のグループが重イオン線形加速器「RILAC」(上の写真)を用いて光速の10%にまで加速したZn(亜鉛)をBi(ビスマス)に衝突させる事で、113番元素の合成に成功した。この新元素の命名権は米露のチームと争われたが、2015年に国際純正・応用化学連合(IUPAC)から日本のチームに命名権が与えられ、2016年11月30日に正式に決定されたことがアナウンスされた。
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