SCIENCE TECHNI COLOUR
赤い宝石「ガーネット」として知られる柘榴石は、単一の鉱物ではなく、様々な成分を持つ鉱物のグループ名である。柘榴石は二価と三価の金属イオンのケイ酸塩で、二種の金属イオンの種類と組み合わせで多くの種ができる。二価が鉄イオン、三価がアルミニウムのものを「鉄礬柘榴石」という。
ガーネット(柘榴石)のうち、二価金属イオンがマンガン、三価イオンがアルミニウムのものを「満礬柘榴石」(礬はアルミニウムのこと)と呼ぶ。鉄礬柘榴石より明るいオレンジ色~赤色を示す。各地のマンガン鉱山や、深成岩中に産する。アフリカでは宝石質のものが多産する。
ガーネット(柘榴石)のうち、二価金属イオンがカルシウム、三価イオンがアルミニウムのものを「灰礬柘榴石」と呼ぶ。色のバリエーションが多く、黄色、ピンク、茶色などを示す。深成岩と堆積岩(石灰岩)の接触部(スカルン)に、灰鉄柘榴石と共に産することが多い。純粋に近いものは無色透明の結晶になることもある(ロイコガーネット)。
ガーネット(柘榴石)のうち、二価金属イオンがカルシウム、三価イオンが鉄のものを「灰鉄柘榴石」と呼ぶ。色のバリエーションが多く、赤茶色から黄色、黄緑色、緑色などを示す。宝石質の緑色の灰鉄柘榴石をデマントイドと呼ぶ。日本国内にも群馬や長野など、産地が多い。
ガーネット(柘榴石)のうち、二価金属イオンがカルシウム、三価イオンがクロムのものを「灰クロム柘榴石」と呼ぶ。あざやかな緑色の美しい鉱物だが、産地は少なく、大きな結晶は世界中を見渡してもほとんどない。クロム鉱床に産し、ロシアやフィンランドのものが有名。日本では北海道のクロム鉱山で少量産出する。
鋭錐石は二酸化チタンの天然の結晶で、濃い青や茶色を示すが、大きい結晶では黒っぽく見える。鋭いピラミッドを二つ貼り付けたような結晶、または座布団のような板状の結晶になる。二酸化チタンは、結晶ができる条件によって結晶構造(結晶中の原子の配列)が変わり、他にも金紅石(ルチル)や板チタン石などがある。鋭錐石は光エネルギーを吸収して、そのエネルギーを化学反応などに用いることができるため、光触媒や消臭剤などに利用される。
水晶は天然の二酸化ケイ素である石英の自形結晶(結晶面に囲まれ、結晶本来の外形のもの)である。色は純粋なものは無色透明だが、不純物イオンや欠陥などの影響を受け、紫、黄、赤、緑などのさまざまな色を示す。日本式双晶は水晶が二つ、規則正しく接合したもので、その角度は84°33'である。水晶の日本式双晶はまれで、有色のものはさらに珍しい。紫水晶の日本式双晶はアフガニスタン、マダガスカル、日本の岐阜県などで産した。
水晶は天然の二酸化ケイ素である石英の自形結晶(結晶面に囲まれ、結晶本来の外形のもの)である。色は純粋なものは無色透明だが、不純物イオンや欠陥などの影響を受け、紫、黄、赤、緑などのさまざまな色を示す。日本式双晶は水晶が二つ、規則正しく接合したもので、その角度は84°33'である。水晶の日本式双晶はまれで、有色のものはさらに珍しい。煙水晶の日本式双晶はアメリカのニューメキシコ州や岐阜県で産した。
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