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ウナギ目アナゴ科チンアナゴ属。全長は30〜35cm。インド洋、西太平洋の温帯域から熱帯域に、日本では高知県から琉球列島、伊豆半島などの南日本にかけて分布。流れの速いサンゴ礁域周辺の砂底に生息している。名前の由来は「狆(ちん)」という種類の犬に顔が似ていることからとされており、丸みのある顔つきと、体の黒色班が特徴。非常に臆病な性格で、ダイバーや大きな生き物が近付くとすぐに砂底に潜ってしまう。
ウナギ目アナゴ科シンジュアナゴ属。全長は最大で40cmで体の直径は約1cmと細身。フィリピンなどのインド太平洋西武の熱帯域に広く分布し、日本では琉球列島に生息している。鮮やかなオレンジと白の体色が特徴。その華やかな見た目から、チンアナゴとともに鑑賞魚として人気が高いが、実は別種である。水族館などで互いに巻きつくような姿を目にすることがあるが、スキンシップではなく単に絡まりあってしまうだけのようだ。
ウナギ目アナゴ科チンアナゴ属。全長は30cmほどで水深1〜2mの砂底に生息する。フィリピン、インドネシア、ニューギニア、バヌアツ共和国などに分布し、日本では西表島で確認されているが、生息地域の底質汚染により個体数減少が危惧されており、2017年に発表された環境省のレッドリストでは絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定された。丸い顔と、シマシマ模様が特徴。上唇は同属のチンアナゴと同じ形状をしている。
ウナギ目アナゴ科チンアナゴ属。全長は40cmほど。体色はレモンイエローで全身が黒い斑点で覆われている。主にインドネシアに分布しているが、稀に沖縄県で確認されることもある。チンアナゴの仲間たちは、英語で“ガーデンイール”と呼ばれ、海底から細長い体を出す姿が庭に生える草木に似ていることからその名前が付けられたとされる。潮の流れに乗ってくる餌を待っているため、群れは皆同じ方向を向いている。
2019年7月中旬発売 原型制作:田辺高憲 企画総指揮:佐藤純也
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