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  • 【ミンククジラ】

    Balaenoptera acutorostrata / ほ乳類クジラ目ナガスクジラ科

    つくったひと:平田隆行

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    ミンククジラ
    体長:8~10m 体重:8~13t
    生息環境:北半球の熱帯から北極海までの海洋
    主食:オキアミ、小魚

    ミンククジラ ニホンザル

    日本近海でも見られる小型のクジラ。以前はコイワシクジラともよばれていた。ヒゲクジラの1種で、上あごには歯が変化してできた数百枚のひげ板が並んでぶら下がる。大きな口をあけ、のどにあるたくさんのひだをふくらませてオキアミや小魚などを海水ごと吸いこみ、吐き出すときにひげ板でこし取って食べる。1回に1頭の子どもを産んで4か月間ほど授乳して育てる。好奇心が強く、自分から船に近づいてくることもある。ミンククジラという名前は、昔、マインケというノルウェー人の捕鯨船の船員が大型のクジラとまちがえて捕獲し、「マインケのクジラ」とからかわれたことからついた。

  • 【ニホンザル】

    Macaca fuscata / ほ乳類サル目オナガザル科

    つくったひと:KOW

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    ニホンザル
    体長:47~60㎝
    体重:8~15㎏
    生息環境:山地から平地の森林など
    主食:果実、葉、花、キノコ、昆虫など

    ニホンザル ニホンザル

    日本固有種のサル。ただし、北海道と沖縄にはいない。人間をのぞいた霊長類のなかでは世界でもっとも北方にすみ、雪の中でくらす姿から、「スノーモンキー」ともよばれる。しっぽは短く、顔と尻が赤いことが特徴だが、子どものときは肌色で、成長するにつれて赤くなる。 おとなのオスとメス、その子どもたちとで群れをつくる。100頭を超える大きな群れになることもある。群れの中のサルたちは順位が決まっていて、順位の高いサルを中心にまとまってくらしている。ふつう、メスは一生同じ群れにいるが、オスはおとなになる前に群れを出て、他の群れに移る。 決まった巣はつくらず、広葉樹の森林の中を移動しながら、果実や葉、花、昆虫などを食べる。

  • 【ヒグマ】

    Ursus arctos / ほ乳類ネコ目クマ科

    つくったひと:KOW

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    ヒグマ
    体長:2~2.5m
    体重:150~300kg
    生息環境:北海道の森林や原野
    主食:木の実、草の葉、アリやハチなど

    ヒグマ ヒグマ

    北海道にすむ、日本でもっとも大きな陸上動物。強力なあごと、するどい爪をもつ。時速50km以上で走り、木登りも得意。アイヌの人たちは 「キムン・カムイ(山の神)」とよび、うやまってきた。冬から春にかけて、おもに土に穴をほった巣で冬眠し、約5か月間も飲まず食わずで過ごす。メスは冬眠中に1~3頭の子どもを産む。人を見ると逃げていくことが多いが、ばったりと出会っておどろかせたり、えさを食べているのをじゃましたりすると、おそわれることもある。鈴をつけて歩くなど、出会わないように気をつけよう。また、とても鼻がよいので、食べものや空き缶などを外に置かないように注意すること。

  • 【カワセミ】

    Alcedo atthis / 鳥類ブッポウソウ目カワセミ科

    つくったひと:KOW

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    カワセミ
    全長:約17㎝ 体重:約30g
    生息環境:平地から山地の川、池などの水辺
    主食:魚、エビ、昆虫など

    カワセミ カワセミ

    日本全国の川や池などの水辺にすむ、スズメほどの大きさの鳥。背中の羽はコバルトブルーに輝き、腹はオレンジ色という美しい姿から「飛ぶ宝石」とよばれる人気者。チーッ、チッチーと細く鋭い声で鳴く。 体のわりにくちばしが長く、頭が大きいずんぐりとした体形だが魚採りの名人として知られ、英語名は「キング・フィッシャー」という。空中でえものにねらいをつけ、猛スピードで水中にダイビングすると、えものをくわえて浮かび上がり、羽で水面をたたいて空中に飛び出す。えものは石などにたたきつけて殺して、頭から飲みこむ。 繁殖期には、オスが捕ったえものをメスにプレゼントして求愛する、かわいい姿が見られる。水辺の土の崖などにくちばしで巣穴を掘り、夫婦で子育てをする。

  • 【タンチョウ】

    Grus japonensis / 鳥類ツル目ツル科

    つくったひと:KOW

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    タンチョウ
    全長:140cm
    体重:6~12kg
    生息環境:北海道東部の湿原、原野、牧場など
    主食:魚、昆虫、カエル、草の葉や種子など

    タンチョウ ニホンザル

    おもに北海道東部にすみ、日本のツルのなかでは、もっとも大きい。雑食だが、カエルや魚、昆虫などの動物を好み、丸のみにして食べる。タンチョウは漢字で「丹頂」と書く。「丹」は赤色、「頂」はてっぺんの意味で、頭が赤いためにこの名がついた。 つがいの関係は一生続き、4月に卵を産んで、湿原でひなを育てる。「ツルのひと声」と言われるように鳴き声はよく通り、3km以上先まで聞こえるほど。なわばり意識が強く、鳴きあってなわばりを主張する。生息地の破壊などにより一時は30羽ほどまで数をへらしたが、保護活動により元に戻しつつある。しかし、冬のあいだのえさやりなど、今も人の手による保護が必要。特別天然記念物に指定されている。

  • 【ハブ】

    Protobothrops flavoviridis / は虫類有鱗目ヘビ亜目クサリヘビ科

    つくったひと:平田隆行

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    ハブ
    全長:100~200㎝
    体重:140~1700g
    生息環境:山地、森林、人家の近くなど
    主食:ネズミ、鳥、カエルなど

    ハブ ハブ

    南西諸島にすむ、マムシとならんで日本でもっとも有名で危険な毒ヘビ。大きさはアジアでも最大級で、まれに2mをこすものもいる。あごの張った大きな三角形の頭と複雑な網目模様が特徴で、沖縄絣(おきなわかすり)という織物の模様のヒントになったとも言われる。 昼間は穴の中などにかくれ、暗くなるとネズミなどの獲物をねらって音もなくはい回る。木登りも得意で、人家に忍びこんで寝ている人にかみつくこともある。鋭い牙の先から出る毒は体の筋肉や血管を溶かし、治療が遅れると人でも死ぬこともあるほど強力。全長の3分の2ほどの距離が攻撃範囲で、体をSの字のように縮めてから一気に飛びかかる。赤ちゃんヘビも、生まれたときからおとなと同じ鋭い牙と毒をもつ。

  • 【オオサンショウウオ】

    Andrias japonicas / 両生類有尾目オオサンショウウオ科

    つくったひと:平田隆行

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    オオサンショウウオ
    全長:30 ~150 ㎝ 体重:1.5~35kg
    生息環境:山地などの水温が25℃以下の川や水路
    主食:魚、カニ、エビ

    オオサンショウウオ ニホンザル

    西日本の川の中にすむ世界最大の両生類。平たい頭と小さな目、頭の幅いっぱいまで開く、大きな口が特徴。100年以上も生きると言われ、昔は体を半分に裂かれても死なないと信じられて「ハンザキ」ともよばれていた。昼間は石の下などにかくれ、夜になると川底でえものを待ちぶせして、魚やカニなどを一瞬で丸のみにする。3000万年以上前から姿が変わらない「生きた化石」のひとつで、国の特別天然記念物に指定されている。

  • 【モリアオガエル】

    Rhacophorus arboreus / 両生類無尾目アオガエル科

    つくったひと:KOW

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    モリアオガエル
    体長:5~9㎝
    (メスの方が大きい)
    体重:7~60g
    生息環境:山地の森林など
    主食:昆虫など

    モリアオガエル モリアオガエル

    本州、四国、九州にすむ、日本固有種のカエル。オスよりもメスの方が大きい。背中は緑色で、茶色い模様があるものもいる。発達した指の吸盤で上手に木に登り、ふだんは木の上でくらしている。冬は木から降りて、土の中などで冬眠する。カエルには珍しく、木の上で産卵する習性が ある。4~7月に、池や沼、水田などの水面にせり出した木の枝や葉の上に、白い泡のかたまりの「泡巣」をつくって、その中に300~500個の卵を産む。泡巣は卵が乾燥しないように守り、1週間ほどで孵化したオタマジャクシは、下の水中に落ちて成長する。

  • 【イセエビ】

    Panulirus japonicus / 甲殻類エビ目イセエビ科

    つくったひと:田辺高憲

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    イセエビ
    体長:約35㎝ 体重:約1㎏
    生息環境:浅い海の岩礁など
    主食:貝、エビ、カニなど

    イセエビ イセエビ

    宮城県北部から四国、九州の海にすむ大型のエビ。体はかたい殻でおおわれ、太くて長い触角がよく目立つ。りっぱな姿は人気があり、お正月などのお祝いの料理に使われる。泳ぐよりも歩く方が得意。太い体にならぶがんじょうなあしで、夜になると海底を歩きまわって貝やカニなどを探す。メスは初夏に60万個ほどの卵を産み、約1か月間、腹に抱いて守る。生まれた子どもは、親とはまったくちがう姿で、プランクトンとして海の中をただよう。何度も脱皮して成長し、1年ほどでエビに近い姿になり海底に降りるが、はじめは体が透明でガラスエビとよばれる。

  • 【マガキ】

    Crassostrea gigas / ふそく類ウグイス貝目イタボガキ科

    つくったひと:吉敷麻里亜

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    カキ(マガキ)
    殻長:8~10㎝
    体重:60~200g
    生息環境:内湾の岩礁
    主食:海中のプランクトン

    マガキ マガキ

    海の岩礁にすむ二枚貝で、貝殻は薄い板を重ねたようにゴツゴツしている。2枚の貝殻が同じ形のアサリなどとちがい、片方は内側が器のようにくぼみ、もう片方はふたのように平たい。くぼんだ方の貝殻を、岩にくっつけてくらしている。「かき」という名前には、岩からかき落とす、などの意味がある。ふつうはマガキのことをカキというが、育つ場所によって大きさや貝殻の形にちがいがあるので、種を見分けるのはむずかしい。 「海のミルク」とよばれるほど栄養があり、おいしいので、さかんに養殖されている。

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